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尾身会長の認識は誤っていた?

2020年10月14日の発言
検査数増で感染を抑え込めた証拠はない。感染拡大の防止には役立たない。
 
当時の尾身会長のこの認識は、残念ながら誤っていたと考えられます。検査が拡充されなったのもこの発言、認識がその後の検査体制に大きく影響したと言えるでしょう。つまり、コロナ対策は長らく間違っていたことを意味します。今すぐ方針転換して、無症状者も含めて大規模なPCR検査を定期的に実施する対策を実行すべき時です。


無症状者から多量のウイルス 世田谷区で確認

新型コロナウイルス感染しながら無症状の人の実態を知るため、東京都世田谷区の施設入所者らに実施している検査について、区は28日、分析結果を発表した。症状がないのにウイルスを多量に持つ人も確認され、保坂展人区長や研究者は「こうした感染を広めるリスクの高い人の発見が急務」と指摘。効率的な検査方法の導入などで経済活動を維持した対策を来月にも国に提言したいとしている。
 区は昨年10月から今年9月までの予定で、介護事業所や障害者施設などの入所者や利用者、職員らで無症状の人を対象に「社会的検査」を行っている。今月27日までにのべ2万1710人分を検査し、うち117人の陽性を確認した。
 ウイルス検査は、微量の遺伝子を検出するため増幅させて見つける。少ない増幅回数で検出される場合、ウイルスが大量にあることになり、感染性も強くなる。区の委託で分析した慶応大学医学部臨床研究推進センターの西原広史教授は、増幅をどれくらい繰り返したかを示すCt値に注目した。数値が小さいほどウイルス量は多くなる。4カ月分の陽性78件を分析したところ、3割の27件はCt値が小さく、感染性が高いことがわかった。西原教授は「感染を広める人を確実に見つけることが急務」、区長は「陽性、陰性だけでなく、感染の強さを知ることが重要。ct値に注目して効果的な対策を考える時に来ている」と話した。
 今月19日から、区は検体を五つまとめて検査し、陽性が出たら個別に再検査する「プール検査」も導入。時間も試薬量や費用も節約できるという。西原教授は「マスクをはずした会話や食事の際に唾液(だえき)を介しての感染が最大のリスク。唾液を用いたプール法PCR検査が効率的」と指摘した。分析と検証を進め、感染を抑えつつ経済社会活動を維持する対策を国へも提言する。

無症状者にPCR検査しても感染は抑えられない

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂氏(地域医療機能推進機構理事長)は2020年10月14日、横浜市で開催されたBioJapan2020というバイオ産業のイベントで基調講演を行った。
PCR検査に関して尾身氏が強調したのは、PCR検査を増やした結果、感染を抑えられたという証拠がない」という点だ。まずPCR検査の性質として、感染3日後から約3週間は陽性が続くが、実際に感染性を有するのは感染3日目から12日間程度で、PCR検査で陽性が出る期間のうち感染性があるのは半分程度、つまり、誰にでも検査を行った場合、陽性者の約半分は感染性がないと考えられることを紹介した。

↓解りにくいので図にしてみました。↓

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検査数増で、感染を抑え込めた証拠はない
さらに尾身会長は、感染リスクが低い無症状者が検査を受けることに関しては、「経済活動に参加できるよう、安心のために検査を受けるというのは理解できる」としながらも、「感染拡大の防止には役立たない」と指摘。

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さらなる分析と検証は必要だが、世田谷区の分析結果によりこの見解は誤っていたと考えられます。


科学的な真実は「神のみぞ知る」

ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥氏は、以下のように述べられています。

私は、科学的な真実は、「神のみぞ知る」、と考えています。新型コロナウイルスだけでなく、科学一般について、真理(真実)に到達することはまずありません。私たち科学者は真理(真実)に迫ろうと生涯をかけて努力していますが、いくら頑張っても近づくことが精一杯です。真理(真実)と思ったことが、後で間違いであったことに気づくことを繰り返しています。