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アースデイ

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アースデーって何?

「アースデー」は地球環境について考える日として提案された日です。
元々はアメリカ合衆国ウィスコンシン州選出の上院議員の「ゲイロード・ネルソン」さんが、1970年4月22日に環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけたことに起因します。この呼びかけに呼応した人間の数は2000万人以上であったとも言われています。この運動が全世界に広がり定着していきました。ちなみに、国連では3月21日をアースデーとしているようです。
気候変動が深刻化する中で、4月22日のアースデイの重要性は年々高まっている。毎年、世界各地で地球環境を守るために大至急取り組まなければならないアクションや社会システムの変更を訴えるイベントが開催され、何百万人もの人々が参加している。

アースデイの起源

アースデイの起源となったのは、1969年にカリフォルニア州サンタバーバラで起きた原油流出事故だ。きれいな空気と水資源の大切さについて訴えるため、アメリカの上院議員で環境活動家のゲイロード・ネルソンが1970年の4月22日に討議集会を開いたのがきっかけだ。
ネルソンは活動の統括役として当時ハーバード大学の院生だったデニス・ヘイズを指名し、全米各地の市街地でラリーを開催。これに当時のアメリカ人口の10%にあたる2000万人もの人々が参加し、イベントは大反響を呼んだ。以来アメリカでは、気候危機、大気汚染、森林伐採など、地球が抱える深刻な環境問題にスポットライトを当てるアースデイが例年4月22日に祝われるようになったというわけだ。そして1990年、ヘイズは環境活動家のグループとともにグローバルなイベントを開催し、アースデイは国際的なキャンペーンとなった。

自然の自己修復

昨年は新型コロナウイルスによる世界的なロックダウンで経済活動がスローダウンしたことで、CO2排出量が一時減少し、「自然の自己修復」が話題となった。しかし、現在は世界のCO2排出量がパンデミック前のレベルを超えている。地球温暖化を1.5°Cに抑えるためには、2030年までに排出量を45%まで大幅に削減しなければならないが、依然課題は山積みだ。国際的な環境活動に取り組む団体「EarthDay.org」の会長、キャスリーン・ロジャースはこう語る。
「今年のアースデイは、気候変動対策について世界規模で真剣に取り組むよう、各国リーダーに要求する大事な局面です。私たち人類は今、崖っぷちに立っています。今すぐCO2排出量を減らすための行動を起こし、前進しなければいけません」

今年のテーマは「地球を修復する」

今年のテーマは「地球を修復する」。新型コロナウイルスパンデミックによる大打撃から社会が回復する過程で、人類が地球に与えるダメージをいかに無くしていけるか、そして、これまで与えてしまった環境破壊を修復するために、社会システムを再構築していくことを訴える。そのために、ロジャースは以下の3点を強調する。
「地球を修復するためには、自然の摂理と共存した社会をつくり、グリーンテクノロジーに注力し、革新的なインパクトを長期的に残していかなければなりません」


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