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新型コロナウイルスの変異株


世界で猛威を振るう変異株。ワクチン接種でも感染は抑えられない。更なる新種の変異株は確実に現れる。


変異株の種類


イギリス型(アルファ株)
ウイルスのタンパク質の501番目のアミノ酸がN(アスパラギン)からY(チロシン)に変わり、スパイクタンパク質が人の細胞と結合しやすくなったとされる。

南アフリカ型(ベータ株)
N501Y変異に加えて、484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からK(リシン)に変化したE484K変異を併せ持つ。この変異はワクチンの有効率を減少させる可能性がある。

ブラジル型(ガンマ株)
K417T変異、N501Y変異に加えて、484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からK(リシン)に変化したE484K変異を併せ持つ。この変異はワクチンの有効率を減少させる可能性がある。

インド型(デルタ株)
ウイルスが細胞に侵入する際に使うスパイクタンパク質を構成しているアミノ酸基の452番目が、元々のL(ロイシン)からR(アルギニン)に変異。感染力は、従来のウイルスの1.95倍と推定されるという分析結果もある。

ペルー型(ラムダ株)
F490S変異。490番目のまったく違う新しいところに変異が入っている。3倍から4倍、ないしは5倍くらいワクチンの有効性が下がるのではないかとのことで、ワクチンが効きにくい新型コロナウイルスの型として危険視されている。

世界各地で感染が拡大


変異ウイルス拡大のイギリス 一日の感染者2万超える  2021年6月29日

南アフリカ “デルタ株が主流に” 集会禁止や移動制限へ 2021年6月28日

タイ 変異ウイルス感染拡大 バンコクや周辺地域で再び規制強化  2021年6月28日

ロシア コロナ感染急拡大もワクチン接種進まず 義務化政策推進  2021年6月26日

インドネシアで新型コロナの感染 再拡大 医療体制ひっ迫  2021年6月27日

イスラエル インド型(デルタ株)拡大で再び屋内マスク義務化  2021年6月26日

豪シドニー都市封鎖 変異株拡大
2021年6月25日


新型コロナの変異ウイルス感染拡大 デルタ株は計263人に=韓国  2021年6月28日

新種の変異株


デルタプラス
インド政府は6月22日(インド時間)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のデルタ株の変異株「デルタプラス」を「懸念される変異株(VOC:Variant of Concern)」に指定したことを明らかにした。デルタプラス株はデルタ株がさらに変異したものとみられる変異株で、高い感染力、高い肺細胞への結合力、モノクローナル抗体に抵抗性がある可能性などが研究の結果わかってきているという。

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