新型コロナウイルスの変異株
┃イギリス型(アルファ株)
ウイルスのタンパク質の501番目のアミノ酸がN(アスパラギン)からY(チロシン)に変わり、スパイクタンパク質が人の細胞と結合しやすくなったとされる。
┃南アフリカ型(ベータ株)
N501Y変異に加えて、484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からK(リシン)に変化したE484K変異を併せ持つ。この変異はワクチンの有効率を減少させる可能性がある。
┃ブラジル型(ガンマ株)
K417T変異、N501Y変異に加えて、484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からK(リシン)に変化したE484K変異を併せ持つ。この変異はワクチンの有効率を減少させる可能性がある。
┃インド型(デルタ株)
ウイルスが細胞に侵入する際に使うスパイクタンパク質を構成しているアミノ酸基の452番目が、元々のL(ロイシン)からR(アルギニン)に変異。感染力は、従来のウイルスの1.95倍と推定されるという分析結果もある。
┃ペルー型(ラムダ株)
F490S変異。490番目のまったく違う新しいところに変異が入っている。3倍から4倍、ないしは5倍くらいワクチンの有効性が下がるのではないかとのことで、ワクチンが効きにくい新型コロナウイルスの型として危険視されている。
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┃デルタプラス
インド政府は6月22日(インド時間)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のデルタ株の変異株「デルタプラス」を「懸念される変異株(VOC:Variant of Concern)」に指定したことを明らかにした。デルタプラス株はデルタ株がさらに変異したものとみられる変異株で、高い感染力、高い肺細胞への結合力、モノクローナル抗体に抵抗性がある可能性などが研究の結果わかってきているという。